魔法のサーカスと奇跡の本
図書館員のサイモンの元へ、未知の書籍商から送られてきた一冊の本。
それは18世紀のサーカス団長が書いた日誌だった。
姿を隠す術を使う少年とマーメイドの少女、少年にタロット占いを教える予言者。
さまざまな人物が登場し、ところどころに挿絵がある。
そしてなぜか、表紙の裏に母が子供のころに亡くなった祖母の名が記されていた。
この本によって、サイモンは祖母と母親を含む母方の女性が、いずれも7月24日に溺死していたと知る。
そんなとき、6年以上も家を空けていた妹のエノーラが突然帰ってきた。
妹は一心不乱にタロットカードをめくっている。
入水自殺する前の母と同じように。
一族には死の呪いがかけられており、妹の身が危ないのでは――。
サイモンは本を手がかりに家族の秘密を探り始める。
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