生まれながらの犠牲者
自宅で寛いでいた警察署長フェローズへ、事件の報がもたらされる。
成績優秀で礼儀正しいと評判の13歳の美少女、バーバラが行方不明になっていると、母親が電話をかけてきたというのだ。
彼女が姿を消した前の晩、バーバラは生まれて初めてのダンスパーティに出掛けていた。
だがパートナーの少年や学校関係者を調べても、有力な手がかりはつかめない。
家出か事故か、それとも誘拐されたのか? 地道で真っ当な捜査の果てに姿を見せる、誰もが息を呑む衝撃のラスト――。
本格推理の妙味溢れる警察小説の名手として名高い巨匠の、鮮烈な傑作を新訳で贈る。
/解説=大矢博子
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