ランドスケープと夏の定理
史上最高の天才物理学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされるぼく。
大学四年生だった夏に日本でおこなわれた’あの実験’以来、ぼくは三年ぶりに姉に呼び出された。
彼女がいまいるのは遠い宇宙空間月をはるかに越えた先、ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設だ。
そこで姉は、同僚研究者とふたりきりで’別の宇宙’を探索する途轍もない実験にとりかかろうとしていた。
第5回創元SF短編賞を受賞した表題作にはじまる全3話。
巻末に文庫版ボーナストラックの掌編を収めた。
星雲賞候補となった、新時代のハードSF。
/イラスト=加藤直之、解説=堺三保
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