言語の七番目の機能
1980年、記号学者・哲学者のロラン・バルトが交通事故で死亡。
事故は当時の大統領候補ミッテランとの会食の直後だった。
そして彼の手許からは持っていたはずの文書が消えていた。
これは事故ではない! 誰がバルトを殺したのか? 捜査にあたるのは、ジャック・バイヤール警視と若き記号学者シモン・エルゾグ。
この二人以外の主要登場人物は、ほぼすべてが実在の人物。
フーコー、デリダ、エーコ、クリステヴァ、ソレルス、アルチュセール、サール、ドゥルーズ、ガタリ、ギベール、ミッテラン、ジスカール・デスタン、ラング……綺羅星のごとき人々。
そして舞台はパリから、ボローニャ、イサカ、ヴェネツィア、ナポリへと……。
「言語の七番目の機能」とはいったい何か? そして秘密組織〈ロゴス・クラブ〉とは? 『HHhH――プラハ、1942年』の著者による、驚愕の記号学的ミステリ。
アンテラリエ賞・Fnac小説大賞受賞作。
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