飲鴆止渇
【第10回創元SF短編賞優秀賞受賞作】鴆(ちん)とは、猛毒を持つ伝説の巨鳥。
鴆が飛ぶと国が滅ぶと伝えられる。
その年、民主化運動が頂点に達した揺碧国(ようびこく)に鴆は忽然と現れ、運動の鎮圧に出動した軍人たちともども広場の人民を殺戮した。
そして10年、体制は入れかわり、国は急激な発展をとげたが……。
生きのびた新兵の青年二人の未来は分かたれてしまった。
大森望・日下三蔵・宮内悠介三選考委員が選出した、創元SF短編賞優秀賞受賞作。
イラスト=後藤啓介/着色=東京創元社
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