新元号が発表された日、老舗映画会社・銀都活劇、通称’銀活’のDVD宣伝チームを率いる砂原江見は岐路に立たされていた。<br />長く勤めた銀活が、大手IT企業傘下の映像配信会社に買収されることが決まったのだ。<br />社内の雰囲気は最悪で、不穏な噂が飛び交っている。<br />江見も一癖ある部下たちも、この先どうなるかわからない。<br />それでも働き続ける自分は、銀活の名前が消えるまでに何がしたいのか――。<br />すべての働く人にエールをおくる、傑作エンタテインメント!