探偵は友人ではない
わたし、海砂真史(うみすなまふみ)の幼馴染み・鳥飼歩(とりかいあゆむ)はなぜか中学校に通っておらず、頭は切れるが自由気儘な性格で、素直じゃない。
でも、奇妙な謎に遭遇して困ったわたしがお菓子を持って訪ねていくと、話を聞くだけで解決してくれた。
彼は変人だけど、頼りになる名探偵なのだ。
歩の許に次々と新たな謎――洋菓子店の暗号クイズや美術室での奇妙な出来事――を持ち込む日々のなかで、ふと思う。
依頼人と探偵として繋がっているわたしたちは、友人とは言えない。
ただ、わたしは謎がなくても、友人らしい理由で歩に会いたいと思っているのに。
シリーズ第2弾!
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