真面目で融通がきかない検地方小役人、江藤仁三郎。<br />小役人の家の出で、容姿も平凡な小夜。<br />見合いで出会った二人の日常は、淡々としていて、けれど確かな夫婦の絆がそこにある――。<br />ただただ真面目で朴訥とした夫婦のやりとり。<br />飾らない言葉の端々に滲む互いへの想い。<br />涙が滲む感動時代小説。<br />第4回アルファポリス「ドリーム小説大賞」大賞受賞作品、待望の文庫化!