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花火と一緒に散ったのは、あの夏の記憶だった

事故で陸上競技を断念した杉山秀俊は、新聞部で腐った日々を送っていた。
そんな彼に、クラスメイトの霧島野々葉は毎日のようにまとわりついてくる。
頭がよくて、他校にも知られるほど可愛い彼女だが、秀俊には単なる鬱陶しい存在だった。
あるとき、秀俊は新聞部の企画で、都市伝説「記憶喰い」を取材することになった。
「記憶喰い」とは、嫌な思い出を「食べて」、忘れさせてくれる存在らしい。
そんな折、企画を知った野々葉が秀俊のもとにやってきて告げた。
「実は私、記憶喰いに記憶を食べてもらったことがあるんだ」 ※電子版は単行本をもとに編集しています。




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