あやかしが見えるという秘密を抱えた大学生の一樹。<br />ひょんなことから彼は、付喪神が宿る‘いわく憑き’の品を扱う店で働くことになった。<br />その店の名は『霧原骨董店』。<br />寂れた店での仕事は暇なものかと思いきや、商品に宿った気ままなあやかし達に振り回される日々が始まって――? 修理しても動かない懐中時計に、呪いのテディベア、着ると妖しく光る白無垢、曇りが取れない神鏡――事情を抱えた付喪神達と綴る、心に沁みるあやかし譚。<br />