天国に続く道の途中に存在するレストラン。<br />そこにはこの世に未練を残した死者の魂が集まってくる。<br />時の流れのない静かな空間で自分の人生を見つめ直し、思い出の中に残る最期の一皿を注文するのだ。<br />ほんの少しの後悔の苦味と甘やかな優しさが織り成す、珠玉の短編集――。<br />「あなたの心の思い出の一皿は、なんですか?」(2019年12月に「死に神のレストラン」として刊行されたものを文庫化したものです)