余命-24h
『砂状病』、あるいは『失踪病』。
発症すると体が崩れて砂となり、消え去ってしまうこの奇妙な病気には、とある都市伝説があった。
それは、『体が崩れてから24時間の間、生前と変わらない姿で好きな場所に行き、好きな人に会える』というもの。
喧嘩別れした幼馴染に、ずっと一緒に生きていたかった愛する人に、充実した日々を共に過ごした親友に、未来ある見知らぬ誰かに、いつだって見守ってくれていた家族に……残された最後の24時間で、もう一度出会い命を燃やした人々の、切なく優しい物語。
更新中です。しばらくお待ちください。