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敵は家康

アルファポリス第6回歴史・時代小説大賞特別賞受賞作! 礫投げが得意な若者・弥七は陰(ほと)と呼ばれる貧しい集落で、夢も希望もなく、地を這うように生きてきた。
あるとき、図らずも自らの礫で他人の命を奪ってしまったことで、元盗賊のねずみという男とともに外の世界へ飛び出す。
やがて二人は、作事集団の黒鍬衆(くろくわしゅう)の一員として、尾張国の砦造りに関わるようになる。
それは弥七にとって、人生で初めての充実した時間だった。
だが、尾張を狙う今川義元が領主・織田信長に戦を仕掛けたことで、そんな日々は終わりを告げる。
弥七のいた織田領の丸根砦に、大軍が攻めてきたのだ。
弥七は織田の兵とともに、戦うことを決意する。
しかし、その大軍を率いるのは松平元康、のちの天下人・徳川家康で――。
桶狭間の合戦前夜、名もなき青年が戦国の世を駆け抜ける!




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