あやかしの帝である朱道と結ばれ、幸せな毎日を過ごしていた里穂。<br />だが、ある日、ひとりのあやかしの女性と出会う。<br />そのあやかしは遠い昔に人間の男と結婚し、種族の寿命差によって一人取り残されてしまったのだ。<br />――自分が死んだあと、朱道は、どうなってしまうのだろう。<br />彼の幸せを考えた里穂は、自ら朱道に別れを告げたが、実は二人の別れは、ある人物によって仕組まれたもので――