双子の王子に双子で婚約したけど「じゃない方」だから闇魔法を極める
ネコ族の半獣でリューペンの王子シュリは双子の弟リュカといつも比べられていた。
見た目、毛の色、頭の良さ、魔法の出来など、何を比べたところでリュカの方が優れており、両親だけでなく国民もリュカを褒め、さらに不吉な黒猫の迷信も相まって、シュリは「じゃない方」と見下され続けていた。
そんなある日、シュリとリュカは隣国「リンデンベルク」の双子の王子、ジークフリートとギルベルトに嫁ぐため、リンデンベルクの学園に編入することになる。
「リンデンベルクの王位はジークフリートとギルベルトの優秀な方が継承する。
ジークフリートとギルベルトの能力がほぼ同じである以上、『伴侶』の出来で王位が決まるのでは――」ひょんなことからそう耳にしたシュリは、婚約者候補であるジークフリートを王にすべく、そしてジークフリートに捨てられないように、一生懸命勉強に身を尽くし始めた。
しかしどれだけ努力しても天才の弟との差は広がる一方で―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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