嵐の夜、雨宿りに入った喫茶店で出会った男。<br />彼は自分の幼い頃にあったという、不思議な話を語り始めた…。<br />「睡り流し 睡り流し 睡り流して捨て申そ…」。<br />中学に入ったばかりの彼が、雨宿りに入った寺の本堂で出会った女。<br />鍛冶小屋で出会った少女。<br />彼らは皆、不思議な歌を彼の耳元に残した…。<br />睡り流すとはどういう意味なのか。<br />睡ることで何かを流れに捨て去るというのか…。<br />