桂木馨は、ある日彼女のエッセイを読んだという読者からの封書を受け取る。<br />エッセイで取り上げた、馨が幼い頃に納戸で見つけた木版画のことを知っているというのだ。<br />友人の雑誌編集長・土谷を誘い、その人物、天野玲奈に会いに行くと…。<br />木版画に描かれた肘から先の両手がない人物。<br />そして、その絵を見てからたびたび見るようになった夢。<br />「雪花ちらんせ 空に花咲かんせ…」。<br />不思議な童歌が結びつけた3人は…。<br />