愛する夫と、何不自由なく暮らしている元子。<br />しかし、彼女は月に数回、出張と偽り、「黄昏ホテル」と呼ばれる、郊外のホテルに宿泊する。<br />そこで元子は決して夫には言えない秘密の時間を過ごす。<br />めくるめく夜を求めて、彼女は今日も次の予約のために、電話に手を伸ばし…。<br />(本作は「黄昏ホテル」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)