8歳にして母親を亡くした彼は、父がきちんとした家柄の女性と再婚するまでという約束で、伯父夫婦の家に預けられている。<br />入院中だというその家の息子・肇の部屋に寝泊まりする彼は、‘ねえや’の‘きよや’や肇の妹・百合子が、盗み読んでいる肇の蔵書に禁断の魅力を感じて自身も貪るように読み進むうち…。<br />