その公園に面した場所で営業していたのは、加倉喜直の蕎麦屋と、麻井春樹の喫茶店。<br />二人とも長年持ち続けてきた夢を叶えた結果の店だった。<br />それなりに充実した日々を送る二人の幸せは、ある日を境に揺さぶられることになる。<br />それは、公園のトイレに住み着いたホームレスだった。<br />10m先にまで届くほどの異臭を放つホームレスが、両店の客足を途絶えさせたのだ。<br />追い詰められた二人は、自らホームレスを排除することを決意するのだが…。<br />