大菩薩峠
福井城下で福松と別れた兵馬は長浜に戻り、竜之助、お雪の名を記す卒塔婆に出会い、胆吹では廃墟と化した王国を前に立ちすくむ。
その王国を見限ったお銀様は、京山科で再び巨大な財力を背景にした新たな計画を企てていた。
一方、竜之助は新撰組の一派と過ごしたのち、寂光院の尼僧のもとに寄宿する。
駒井らの船は椰子林がある無人島へ到着、新生活の建設に着手する。
また与八は、子供たちの教育や荒地開拓に情熱を傾けていた……。
「山科の巻」「椰子林の巻」を収録し、完結。
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