自然との和合の中で豊か暮らしを続けてきたきたアイヌたちが、和人とともにやってきた近代化の大波の中で翻弄されながらも、毅然として生き抜いていくさまを、親子三代の生活を通して描いた大河ロマン。<br />伊藤整文学賞受賞作。<br />本巻では大正、昭和から現代にいたる激動の中、多くの差別にさらされながらも、自己を取り返したアイヌが、やがて復権への道を歩みはじめる。<br />