不知火(しらぬい)の海辺に暮らす土木事業家の主と彼をとりまく三代の女たち。<br />遊女、石工、船頭……人びとがあやなし紡ぎ出す物語は、うつつとまぼろし、生と死、そして恋の道行き――。<br />第三回紫式部文学賞受賞作品。<br />