「でもわたしは美しい死体にはなりたくない」──‘美しき死’へ少女たちを塗りこめ、観賞用の素材に変えようとするこの世界のあまたの罠から逃れるために、窓の外へと飛びだした‘わたし’の行く末はいかに──。<br />ことばの力で生きのびていく少女たちのためのもうひとつの‘聖書’。<br />著者の代表作にして性と生と聖をめぐる少女小説の傑作が、あらたに書き下ろされた外伝「声のおとずれ」を伴って、いま蘇る!