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「奥の細道」をよむ

芭蕉にとって、『おくのほそ道』とはなんだったのか。
六百里、百五十日に及ぶ旅程は歌仙の面影を移す四つの主題に分けられる。
出立から那須野までの禊、白河の関を過ぎてみちのくを辿る歌枕巡礼、奥羽山脈を越え日本海沿岸で得た宇宙への感応、さまざまな別れを経て大垣に至る浮世帰り。
そして芭蕉は大いなる人生観と出遭う。
すなわち、不易流行とかるみ。
流転してやまない人の世の苦しみをどのように受け容れるのか。
全行程を追体験しながら、その深層を読み解く。




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