「だから/おりてこいよ、ことば。<br />」「されば、私は学校帰りに/月までとばなくてはならない。<br />」――学校と自室の往復を、まるで世界の淵を歩くようなスリリングな冒険として掴みとってみせた当時十代の詩人のパンチラインの数々は「現代詩」を現代の詩としてみずみずしく再生させた。<br />中原中也賞と丸山豊記念現代詩賞に輝く傑作詩集が待望の文庫化!