「一語の揺るぎもない美文、人工の言葉でできた小宇宙…」。<br />須永朝彦を敬愛してやまない山尾悠子が遺された小説から25作品をセレクト。<br />〈耽美小説の聖典〉と称された『就眠儀式』『天使』から、密かな注目を集めつつ単行本化を見なかった連作「聖家族」まで。<br />吸血鬼、美少年、黒い森の古城…稀代の審美眼を有した異能の天才が描き出す官能と美の迷宮へようこそ!