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きみが忘れた世界のおわり

芸術を通して死者と向き合うといった普遍的な取り組みに、死者視点の二人称と、さらにはSF的な趣向を加えた技巧的な意欲作。
――宮内悠介完成間近の卒業制作を教授に酷評された木田蒼介は、自分の過去――交通事故で亡くした幼馴染・河井明音をテーマに作品を描き直すことを決める。
しかし、蒼介は彼女にまつわる記憶を完全になくしていた。
明音に関する情報を集めるうち、蒼介の思い描く明音像を投影した幻覚・アカネが現れる。
蒼介は、徐々に失われた記憶を辿っていく。
第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。




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