二〇〇〇年春、函館新港に運ばれてきた覚醒剤。<br />その量百三十キロ、末端価格にして約四十億円。<br />’密輸’を手引きしたのは北海道警察銃器対策課と函館税関であり、「銃対のエース」ともてはやされた刑事だった。<br />腐敗した組織にあって、覚醒剤に溺れ、破滅を迎えた男が、九年の服役を経てすべてを告白する――。<br />二〇一六年六月二十五日公開、映画『日本で一番悪い奴ら』(主演・綾野剛)原作。<br />