未知の空間、会社という迷路を彷徨う主人公。<br />トラブル、時間、おしゃべり、女の子、コピー機。<br />著者独特の上品なユーモアの漂う、なにか、もの哀しくも爽やかな空気の残像。<br />会社員の日常を鮮やかに切り取った、野間文芸新人賞受賞作。<br />サラリーマンの恋と噂と人間関係、奇妙で虚しくて、それでも魅力的な「星の見えない夜」も所収。<br />