一人で育ててくれた母を失い、ナツは初めて会う父の家に身を寄せる。<br />成功した実業家である父の家庭には異母妹もおり、継母にも使用人にも辛くあたられていた。<br />誰にも心を開いてもらえない中で、屋敷の敷地内の小さな社を綺麗に掃除することがナツの楽しみだった。<br />ある日屋敷を絶世の美丈夫が訪れる。<br />「お嬢さんをください」と唐突に父に申し出た彼は、ナツに求婚しに来たのだった