「人生を楽しみたければ、電話したまえ」――猫田は留置所で出会った小笠原に連絡し、千葉県館山に向かう。<br />『南総里見八犬伝』の里見家家臣の末裔であると知らされた猫田は、深夜に駐車場を走るSLを見るが、誰もがそれを否定する。<br />謎を解くために鉄道連隊のあった津田沼に赴くと、知り合った小田島も、路上を走るSLを見たという。<br />本当にSLは走ったのか? 里見家再興を望む子孫たちと関わりが? そして最後に十津川警部は…