「すべてはあの町から始まったのよね」母が最期に残した言葉の真意を知るため、独りになった少年は母の故郷を訪れる。<br />手がかりは古いモノクロフィルムと未完の小説。<br />町は徐々に陥没がすすみ、一部が大きな湖に飲み込まれていた。<br />湖底に残された’思い出の品’を回収する男性・モグリに出会った少年は、しなやかに泳ぐ姿から’サカナ’と名付けられ、彼の仕事を手伝うことに。<br />少年は母の想いと顔を知らない父の秘密に近付いていく。<br />