舞台は中国、明の時代。<br />港町の寧波(ニンポー)に都から色男の判官、柳禎之(りゅうていし)がやってきた。<br />迎えうつのは海の荒くれどもを従え、港を牛耳る若き女傑、高悠環(こうゆうかん)。<br />その美貌とはうらはらに、火竜娘(かりゅうじょう)と呼ばれるほど気性は激しい。<br />そこへ彼女に好意を寄せる呉家の頭(かしら)、鷹訓(ようくん)もからんで……。<br />恋と権力、冒険。<br />痛快無比の中国ロマン。<br />