ついに叛乱軍を挙兵した張士誠(ちょうしせい)は、民衆の支持を得て一気に勢力を拡大していった。<br />丞相トクトは、愛する女フラウンを伴い、自ら司令官として張軍討伐へ赴く。<br />一方、明の太祖となる朱元璋(しゅげんしょう)は、小隊以下の軍勢をようやく誕生させたばかりだった。<br />次代へのエネルギーが渦巻き、幾多の運命が交差する壮大な群像劇。<br />※本書は文庫化にあたり上中下巻の3分冊に再構成した下巻です。<br />