昭和二十年八月の敗戦を境に、皇室は根本から変わらざるをえなかった。<br />平和日本を実現し、「新しい天皇像」を示さねば、皇統を維持することなどできない。<br />そんな切迫した思いを胸に、昭和天皇と当時皇太子だった今上天皇はともに戦後を歩み、今日の礎を築いた。<br />新時代の皇室へ至る軌跡を、天皇父子のありようから描いた好著。<br />