センバツ史上もっとも悲劇的な逆転試合、涙のエース・宮田正直のその後にはさらなるドラマがあった。<br />勝ち取ったプロ入りと挫折、打撃投手としてのリスタート、そしてアクシデント。<br />頭に打球をうけ、あの甲子園決勝の敗北までをも忘却するほどの記憶障害……。<br />宮田の人生を軸に、あの春に交錯した野球人たち――元木、種田、そして上宮と東邦双方の監督らの、まぶしき野球人生の光芒を描く。<br />