34歳フリーター、年下の同棲相手は失業中。<br />エアコンは壊れ、生活費の負担は増えていく。<br />昔の知り合いが彼女を連れて転がり込む。<br />どんづまりの生活を変えたのは、はたちの男からかかってきた「テキ電」だった。<br />――生き迷う世代を描き、フリーター文学とも呼ばれた著者の転換点となった傑作。<br />