僕は、「佐藤さん」が怖い。<br />ナイフを持っているわけではないし、不良でもない。<br />ごく普通のクラスメイトの女の子を僕が怖がる理由は、彼女に憑いているアレのせい――。<br />気弱な高校生の僕と、佐藤さんの不思議な関係は幽霊から始まった。<br />青春時代のみずみずしさがあふれる第44回講談社児童文学新人賞入選作。<br />