「銀行が嫌いだから、金融庁に入った」。<br />まじめで、公正。<br />最も信頼される金融庁検査官、松嶋哲夫。<br />ある日、大合併による綻びが噂される大東五輪銀行の怪文書が届く。<br />哲夫に下った、そのメガバンクへの査察命令。<br />しかもそこは弟が勤める銀行で――。<br />巨大化した組織の闇。<br />金融庁vs.銀行。<br />企業統治（コーポレートガバナンス）の心はどちらに。<br />
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