夏期講習を抜け出した14歳の真名子は、広い庭のある古びた家が気になって、入り込んでしまう。<br />そこでは青年がひとり静かな時間を過ごしていた。<br />彼と話していくうちに、真名子の悩みが少しずつ明らかになる。<br />友情、家族、進路、誰もが共感する、思春期の苦悩を瑞々しい筆致で描いた講談社児童文学新人賞受賞作。<br />