幼い頃に松葉の孤独を慰めてくれたのは、隣の家から流れるピアノの音色だった。<br />中学3年になった松葉は、そのピアノの行方を追い、新しい持ち主紗英と出会う。<br />同い年でも、性格も家庭環境もまるで違うふたり。<br />松葉は華やかで才能のある紗英に憧れ、心の拠り所を求めていくが……。<br />