読売新聞の検察担当記者が逮捕された。<br />スクープを連発していた立松和博が汚職事件を追っているなかで、記事が誤報だとされ捕まったのだ。<br />しかし、これにはウラがあった。<br />検察内部で熾烈な権力闘争が繰り広げられており、検察は情報源をあぶり出そうと、立松に罠を仕掛けたのである。<br />逮捕された立松は情報源を決して明かすことはなかった。<br />しかし読売新聞社は検察に妥協してしまう。<br />新聞記者とはどうあるべきかを問う著者の代表作 【解説:後藤正治】