大学生の城山義元は、空を見ていた。<br />やりたいこともなく、ただ友人とつるんで毎日を過ごす。<br />そこに現れたのは’天気オタク’の女の子だった。<br />空が、友人が、猫が、歌が、写真が、彼女と過ごした時間が、義元の上に降り積もる。<br />特別なことは起きない。<br />それはだめなことなのか? 就職活動が始まる。<br />何を話せばいいのか? 漠然と、好きなことをやりたいと思う。<br />それは甘い考えなのか? この小説が、答えだ――。<br />