「ドライブイン蒲生」「ゆず子の形見」の芥川賞作家が贈る、峻烈な「ボーイ・ミーツ・ガール」メイは、小学校4年生のときに、母親といっしょに’ありがた教’と呼ばれるN神聖教会のキャンプから逃げてきた。<br />かわいいのに風変わりで、歌が抜群にうまいのだ。<br />どうしても自分の本当の父親と会ってみたい、というメイ。<br />高校生になった僕らは、ようやく探し当てた父親の家へと向かうが……。<br />