十年前まで定廻り同心をしていた小六だが今年は齢六十五。<br />何事も若い頃のようにいかぬ、と自分をふがいなく感じていた。<br />偶然拾った壺の中にあった飴玉をなめた小六に大変な出来事が。<br />若々しい青年の姿にもどったのだ。<br />しかしその効力はながく続かない。<br />不思議に思いながらも、小六は、頼りない新米同心の孫が一人前になる手助けのためにその飴玉をこっそり使う。<br />秘薬で若返り、得意の剣を繰り出す前代未聞「若返り同心」参上!