伊集院静氏、角田光代氏から絶賛された『嫁の遺言』から5年。<br />「ちいさく、みみっちく、弱くてずるく、それでいてたくましい、人の姿と営みをあますところなく書いていく作家」(角田氏)と評された、加藤元が満を持して放つ珠玉の短編集。<br />挫折しかけている大学野球選手、落ちぶれて孤独に老いていくアウトロー、母に捨てられ祖父に育てられた女……彼らに起こる小さな奇跡が、あなたの心に小さくとも暖かい灯りをともす。<br />