小学校4年生の12月、季節外れの桜が咲き乱れる山で姿を消した少女。<br />彼女に何があったのか。<br />時は巡り、大人になって東京で暮らす元同級生の男が、事件の起きた山に帰ってくる。<br />平家の末裔の里であるこの地には、不思議な力があるという。<br />郷愁ただよう少年少女小説は思わぬ展開をたどり、めくるめく世界へと読者をいざなう。<br />