2兆円の発明も、一晩でゼロになる。<br />研究者の日々野は、成功すれば世界初となる人工蜘蛛糸の量産化研究に邁進していた。<br />しかしある日、大学時代の友人・片桐が量産化に成功する。<br />彼は大学在学中、イントラネットへのサイバーアタックにより、貴重な研究データを消失させた過去をもっていた。<br />乱歩賞作家が長期の取材に基づき書き下ろす、会心の社会派ミステリー!