小三の亜澄は母と二人暮らしをしている。<br />亜澄が7才、弟の理央が5才のときに、両親が離婚して弟が父に引き取られたからだ。<br />コンビニのパートで生計を立てる母とのぎりぎりの生活を、淡々と受け止めている亜澄だが、ふとしたときに弟の理央の声が聞こえてくるような気がしていた。<br />ある日、亜澄は駄菓子屋のおじさんに呼び止められ、幸運を呼ぶと評判の看板猫のマルを4.5日預かって欲しいと言われる。<br />